食べて痩せれば問題なし?
ボディイメージに影響する普段の会話
「痩せてる方がきれい」
「でも痩せすぎは嫌」
「食べても太らない体が欲しい」
って耳にしたことありませんか?
私はあります。
結構頻繁に耳にします。
私がよく目にするシナリオはこんな感じ。
グループでご飯を食べていて、そこで
「すごーい、(そんなに)食べても太らないんだね!」
っていう会話が出てくる。
もしくは
「そんなに食べたら太るよ!」
って周りの大人が子供に言う。
食べても太らないのがすごいの?
食べて太るのは駄目なの?悪いことなの?
食べないで痩せるのは不健康だっていう認識があるのに、どうして?
そもそも何で痩せてる・太ってるで対応が違ってくるの?
体重体型は自分価値の指標じゃない
ダンサーの摂食障害予防でも書いたように、「体重・体型」と「自分」を切り離して考えることが、摂食障害予防(そして治療)にとって不可欠なことなのです。
でも普段から
「食べても太らないのがすごい」
とか
「食べて痩せるのが一番」
みたいなメッセージが蔓延してたら、「自分の価値=自分の体重・体型」という考えになってしまうのは当たり前でしょう。
芸術性だとかの中身は二の次になっちゃうでしょう。
こういう会話は、言われている本人の「食べる力」を奪ってしまう。
自分で空腹感や満腹感を感じたり、それにきちんと対応するスキルが育てられなくなる。
だって周りからの言葉が「食事=体重」っていう一方的な公式を作り上げているから。
ただ体重をコントロールするためだけの食事になる。
これが続くと、ストレスなどに対応するコーピングスキルが食事制限または過食、もしくは体重コントロール、という乏しいものになるんです。
ダンサーの摂食問題を予防出来れば、その人のダンス生命を何年も伸ばせるし、ケガだって大幅に少なくなる。
ダンサーを引退してからの人生も、沢山のオプションを用意できるようになる。
だからね、ダンサーの健康を大切に思うなら、自分や周りの言動に少し注意をはらってみてほしい。
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今日あったビックリしたこととか、面白かったこととか、疑問に思ったこととか、今度のお休みどこ行くかとか、そういう会話を食卓で楽しんでみたら、すごい違いが出てきます。
ダンサーの食事を基礎からしっかり学びたい方は過去記事は勿論、オンラインのワークショップも参考にしてくださいね。