過食が起こる根本的な理由
『つい食べすぎちゃった』と『過食』は違います。
前者は自分の意志があって、 後者は自分の意志とは裏腹に「コントロールがきかない」食べ方です。
『あー、お腹いっぱいだー』で終わるのが『食べすぎ』。
お腹が痛くなるもしくは気持ち悪くなるまで食べるのが止まらないのが過食です。
過食をしている人は「恥ずかしい」とか「みっともない」という思いから周りに相談するのを躊躇うため、1人で抱え込んでいることも多い。
でもね、
過食は意志の弱さから来るものではないんです。
根本的な問題があって起こるもので、それに対処するスキルを身につければ必ず治るものなんです。
過食が起こる根本的な理由2つ
【1】ダイエットをしている
人間の体は飢餓に対する防御システムがとてつもなくしっかりしています。ダイエット中は総体的なエネルギーもしくは特定の栄養素(炭水化物とかね)が足りなくなります。
これが続くと飢餓状態になり生存率に悪影響が出るため、体内でグレリンというホルモンが分泌されます。通称『空腹ホルモン』のグレリンは、「早くエネルギーをとれー」というメッセージを出します。
ここのポイントは「早く」というところ。 早く体に吸収されるものはタンパク質でも脂肪でも食物繊維でもなく、糖分。
だから甘いものに手がのびるんです。 ちなみに飢餓状態を回避しようとしている身体のグレリン分泌量は普段の「お腹すいた」レベルとは異なるので、『ちょっと食べたいな』ではなく『無性に食べたい!』という衝動を感じるんです。
【2】ストレスに対するコーピングスキルの欠如
過食で悩んでいる人のほとんどが、ストレスが貯まると過食に走るといいます。
これは、食べること以外のコーピングスキルが発達していないから。
コーピングスキルはストレスに対処するスキルのことで、これが発達している人はストレスに強いんです。
ストレスに強い=適切に対処して自分への悪影響を最小限に抑えることができるということで、
ストレスに強い=ストレスを感じない、ではありません。
コーピングスキルが「食べること」だけの場合、本人はストレスに直面した時に選択肢がない状態。
でも「食べること」以外にも数種類の別のコーピングスキルがあれば、本人はストレスに直面した時にどのコーピングスキルを使うか選択肢がある。
この『選択肢がある』というのが大きいんです。
根本的な理由があることが分かった上で、次は対処法。
【1】のダイエットに関しては既に沢山の過去記事があるからそれを参照してください。
DDDのオンラインワークショップでダンサーのココロとカラダのケアを学ぶことも出来ます。
【2】のストレスに関しては、次の記事でコーピングスキル実践編をご参照ください。
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