ダンス学校で食事指導すると起こる良いこと3つ
ダンサー専門の管理栄養士として私がしていることは3つ:
- ダンス学校での食事指導・ワークショップ
- 個人用の食事カウンセリング(クライエントはダンサーまたは摂食障害のケースが主)
- 栄養士の指導
今日はその1つ目について。
ダンサー向けの栄養学も、ダンサー専門の管理栄養士も、世界中探してもすごく少ないの。
だからダンス学校で食事指導を始めた時も、資料は全部一から作り上げた。
ジャーナル(文献)集めて、読んで、エビデンスを見極めて、その情報を分かり易く書き直して・・・
っていうプロセスを踏んですごく時間をかけたから、その結果が見えると勿論すごく嬉しいわけです。
実際に行っている指導・ワークショップっていうのは来日ワークショップでシェアするから、それを実践することで実際起こっている良いことを紹介いますね。
生徒一人一人が、自分の食生活に責任をもつようになる
元々ダンサーを目指す人は、責任感も行動力も人一倍あると思う。
そこできちんとした食事指導を行うことで、食事が自分のダンス力を高めてくれるという理解が生まれるから、自ずと食事とのかかわり方に責任が出てくる。
実際、今のダンス学校では寮生活で食事が全部まかなわれている生徒でも自ら「こういう風にしてもらえると食べやすい」ってスタッフにフィードバックをしたり、自宅から通っている子でもご飯の用意を手伝う生徒が増えてる。
生徒同士でお互いを気遣うようになる
生徒同士がお互いの身体を気遣う姿って何であんなに綺麗なんだろう?
つい先日、急に食生活をがらっと変えた生徒がいたんだけど、その子の友達が心配して校長先生に相談して、校長から私に相談がきたの。
個人セッションを2回だけしたところで、その子はビタミン不足を解消して、エネルギーも栄養も十分摂れるようになった。
少ないセッション数で済んだのは、その子の友達がいち早く変化に気づいて本人に「念のためミス・フミ(ミスって先生っていう意味ね)に見てもらった方がいいよ」って背中をおしたから。
悪い方向にどんどん進む前に、全員で防ぐことが出来たんだよね。
本人も友達も、そこから仲が前よりも強くなったみたいでいつでも一緒にいる。
食事がセルフケアの一環だという理解が広まる
ダンサーだからこそ、身体を大切にしたい。
商売道具っていう言い方は好きじゃないけど、体無しでは仕事も好きな事も出来なくなるからね。
「これを食べなさい」っていう指導じゃなく、身体をケアするっていう意味をもった食事の仕方・向き合い方を話し合うからこそ出せる結果だと思う。
ダンサーの多様化が進む中、そしてテクニックがより高度になっていく中、ダンスレッスン《外》での教育がダンサーのレベルアップのために重要になってきます。
Fumi x
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