強くてしなやかな筋肉をつくる食事③
バレエクラスで例えると、今回はレッスンではなくて解剖学。
筋肉が動くっていうのは筋収縮が起こるっていうこと。
その時に一番使われるエネルギー源はグルコース(糖)です。
普段筋肉はこのグルコース(糖)をグリコーゲン(糖をいっぱい合わせたもの)として筋肉中に蓄えていて、活動時にグリコーゲンからグルコースを必要な分だけ変換して使います。
レッスンなどのハードな運動ではこの蓄えていたグリコーゲンが約75%も減ることだってある。
減ってしまうと、その後筋肉はエネルギー不足に陥ります。
ということは動きが鈍くなる。
自分の体のポテンシャル最大限に動きつづけるためには、動くたびに減るグリコーゲンとグルコースをトップアップしていくことこそが鍵となります。
このグリコーゲンの蓄えを保つためには、食事から炭水化物を摂ることが必要。
ご飯や麺類そしてパン類など、でんぷん質のものを食べると、消化の過程で炭水化物がグルコース(糖)に分解されて、そうすると筋肉に吸収されて蓄えをトップアップ出来ます。
砂糖系(ジュースとか、飴とか、お菓子類)の場合、筋肉にグルコースが行くのは同じだけど、でんぷん類よりも効果は短い。
だから
フルのレッスンやリハではお腹にたまるでんぷん類を
リハや舞台の合間でちょこっとパワー補給したいときはジュースや甘い系のものを
そうやって使い分けることが出来たらスマートだよね。
巷ではやっている糖質制限ダイエットには、本当にがっかりします。
身体と栄養の仕組みを理解していたら「糖質は悪だ!」なんてチンプンカンプンな事平気で言えるはずないからね。
メディアも便乗して「ご飯は食べるな」なんて言うから、混乱を招く。
炭水化物は味方です。
これからのダンサーに求められるものの1つがパワーだと思う。
メンタル的なものもあるけど、フィジカル的に強くてしっかりとしたダンサー。
そうじゃないとプロの運動量に耐えられないからね。
だから筋肉をつくるのは大事。
スタミナも大事。
自分の身体、大切でしょ?
一番気持ちよく動けるように食事してあげよう。
Fumi x