自分を認めることで成長の幅が広がる
ある劇団員の方のお話しです。
20代後半の彼女は過去に拒食症と過食症を経験しています。
私のところに来たのは過食症が悪化してきた時。
今日は約1年続いた彼女との、最後のセッションでした。
なぜなら、リカバリー出来たから。
気付けば思春期の頃からダイエットを繰り返してきて、「痩せたね」とか「痩せてるね」って言われるのが彼女にとって最高のステータスでした。
だからプロの道に進んでからも、「痩せること」や「痩せていること」で自分の成功や価値を計っていた。
「痩せれば良い役がもらえる」
「太ったら人気が落ちる」
そういうことを考える毎日。
いつからか食べ物に対する執着がすごく強くなって、気づけば自分で食事をコントロール出来なくなってた。
「パンもパスタも元々好きじゃないから。別にダイエットしてるわけじゃないから」
って自分に嘘をつきながら、食事を制限しようとしてた。
本当は嫌いなんじゃなくて、太るんじゃないかって怖くて手を伸ばせなかった。
たまーに食べる時は、反動ですごくいっぱい食べて、食後罪悪感でいっぱい。
制限している食べ物ほど、どんどんほしくなる。
そんな彼女が一番苦労したのは、「今の自分を認める」ということ。
ずっとダイエットを繰り返してきた「自分」
痩せることがアイデンティティになっている「自分」
本当はパスタが食べたい「自分」
役者として居場所を失っている「自分」
ダイエットから抜け出したい「自分」
でもダイエットから抜け出したら自分が自分じゃなくなるんじゃないか、って心配している「自分」
今の自分を認めるっていうことは、それに伴うぐちゃぐちゃも全部認めるっていうこと。
彼女の中ではこんな感じ↓↓
ずっとダイエットを繰り返してきた。(「失敗」だらけで恥ずかしい)
痩せることがアイデンティティになっている。(痩せることで自分の価値を示さないと)
本当はパスタが食べたい。(「良い」役者はパスタみたいに「太るもの」は食べない!)
役者として居場所を失っている。(だからせめて痩せていないと余計居場所がなくなるでしょ)
ダイエットから抜け出したい。(でもそんな「弱っちい」こと言ってられない)
でもダイエットから抜け出したら自分が自分じゃなくなるんじゃないか、って心配。 (「私」ってなに?だれ?)
こんなぐちゃぐちゃな状態を認めたら自分は駄目になっちゃう、っていう不安が彼女をどんどん追い詰めてた。
それは、
認める=諦める、っていう誤解があったから。
自分を認める=諦める、ではないんです。
自分を認めるっていうのは、
自分が失敗したことも、成し遂げたことも、努力したことも、傷ついたことも、プラスもマイナスも全部受け入れるっていうこと。
それってすごく勇気がいること。
でもそれが出来た人こそ、大きな成長をとげるの。
ダイエットをしている内は自分のことを認められません。
だってダイエットは自分の直面している問題から逃げているから。
彼女の場合は、自分の成功や価値を体型・体重・食事から切り離すことで、これからの課題もゴールも見つけることが出来た。
余計なダイエットが無くなった分、時間も労力も思い切りキャリアに投資することが出来るようになった。
そんな彼女は来月から半年間ツアーで全国を回って、その後はアメリカで舞台の仕事が決まっています。
今の自分を認めて、ダイエットを止めて、食事とも自分とも向き合う時間を作って、そして将来に向かって建設的なステップを踏んでいった結果。
もしも今、あなたが「ダイエットしないと」って思っているなら、よく考えてほしい。
それであなたのゴールは本当に達成できる?
Fumi x
ダイエットとは一生無縁、DDDのダンサーのための食事ワークショップはオンラインで受講可能です。
ダイエットの呪縛から解き放たれて、ココロもカラダも大切にする食事を学びたい方はこちらから詳細をご覧ください
(DDDのオンラインワークショップのウェブサイトに飛びます)