年末年始に食べすぎる?

こんにちは。


もう12月も後半。

2019年も残りあと少し。


2020年に入る前にこの10年どんなことがあったかな、なんて感傷に浸りたいとも思うのだけれども、

そんな感傷に浸る間もないくらいに雑音がうるさいんです。

ダイエット関連のね。


"年末年始の太らない食べ方"

"カロリーの低いおせち料理トップ5"

"お雑煮のお餅は1個まで"

と、ダイエット業界は必至にしがみついてきます。

 

年末年始の休みも、お正月の楽しみも、学業や仕事から束の間の休みを堪能している間中、ダイエットのことを考えるように仕向けてくるんだね。

「年末年始は食べすぎてしまう」とよく聞きますが、その主な原因はこちら。

 

【1】 その前に食事を制限をしていた、もしくは現在進行形でしている

普段からダイエットを繰り返している場合、「食べたらダメ」と思っている食品ほど暴飲暴食する傾向に陥ります。

これは制限をかければかけるほど身体がそれを欲しがるようにできているから。

普段からダイエットを繰り返していてエネルギー供給が安定していない場合、食事が豪華&多くなる年末年始には「今のうちに蓄えておこう」という考えが芽生えます。

普段食事を親や先生が厳しくチェックしているような環境にいる場合、年末年始などはそれらの監視がゆるくなるため、次の制限がかかる前に蓄えるように食べます。

これを中途半端に理解している人は「意志が強ければなんとかなる」や、「その食べ物を買わなければいいんだ!」という結論にいたってしまうかもしれませんが、これらは逆に欲求をさらに強くするだけです。

年末年始スルーできてもその後に必ずより大きな波が押し寄せてきます。

 

【2】 ストレスをマネージする方法が飲食しかない

退屈だったり、折の合わない親戚との付き合いでストレスが溜まったり、周りの友達は恋愛しているけど自分は一人ぼっちだと寂しく感じたり・・・ストレスは色んな形でやってきます。

それらの嫌な感情を少しの間だけでも忘れさせてくれるのが飲食、という人は少なくありません。

 

【3】 食べすぎることが悪いことだという思いが強い

そもそも「食べすぎる」というのは本当に悪い事なんでしょうか?

 

悪い事だと思うと

➡食べすぎたと罪悪感を感じる

➡ダイエットに走る

➡エネルギー供給が足りなくなる

➡「食べたらダメ」と決めているものを食べたくなる

➡我慢しきれなくなって食べる

➡罪悪感を感じる(そして最初に戻り、またサイクルのスタート)

 

1と2に加えて、「食べすぎ=悪い」という考えが強い場合、反抗心の表れとして大食いに走ることもあります。

また、普段の食事と比べて多めというだけで実際にはそんなに多い量を食べたわけでない場合でも、「食べすぎ=悪い」という図式がある場合は人一倍罪悪感を感じてしまい、負のスパイラルに陥ってしまいます。

 
 

そしたら、これらのことを踏まえて何が出来るか考えてみましょう。

 

まずは、ダイエットをしない。

減ダイエットは新陳代謝低下を招き、脳内から制限(=飢餓のサイン)を作り出します

最初に少し食欲が落ちた、体重が落ちた、と感じても、その後に必ずいつも以上の食欲の波が押し寄せてきます。

ちなみに落ちた新陳代謝は長期間安定したエネルギー供給がないと回復しません。

この食べ物はダメ、この食べ物は良い、というヒエラルキーも作らない。

バーガーを食べようがリンゴを食べようが、食べ物次第で良い・悪いというランク付けをしないように。

ダンサーの場合、特に年末公演などで舞台が続いた時には身体はエネルギー不足の状態になっていることが多いのです。

 

そのため年末年始にレッスンが休みであろうと、普段よりも食べることでしっかりとリカバリーが成されます。

 

いつもより多く食べること、それ自体は悪いことではない、ということを忘れないようにしましょう。

 

そして、ストレス食べが多いと感じる場合には他のコーピングスキルを培うようにしましょう

休暇中はダイエット以外の自分磨きに精を出すのも良いですね。


年末年始は身体を休めるためのもの。

ダイエットしていたら身体は休まりません。

 



2020年もレッスンやトレーニングに応えてくれる身体が欲しいのなら、休暇中にリカバリーして心身ともに整えることを優先しましょう。

 

Fumi x

Fumi Somehara

Fumi is the Founder and Principal Dietitian of DDD Centre for Recovery. Her expertise is in Dance Nutrition and Eating Disorders Treatment. She is passionate about supporting individuals to nurture respectful and compassionate relationships with their food and body.

https://dddcfr.com.au/fumi-somehara-bio
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