栄養面でリカバリーをサポートする

【質問に答えよう】のコーナー(久しぶり♪)

2018年1月のDLSイベントで頂いた質問で、答えていないのがありました。

「上手なリカバリーのやり方(社会人ダンサーの場合)」

と・・・質問用の紙に書かれていたのはこれだけ。

これ、「上手なリカバリーのやり方が知りたい」ってことでいいんだよね?

これね、社会人ダンサーだけじゃなくて皆に共通するリカバリーのやり方を伝えさせて。

まず、リカバリーって何?

リカバリーは英語で回復っていう意味。

使った筋肉を修復したり、疲れをとって体力を回復して次のレッスンに備えたり、レッスン外で踊りの質を高くしていくもの。

リカバリーをしないままレッスンを続けても筋力はアップしないし、ケガのリスクは高まるし、練習したことがきちんと体に染み込むことなく過ぎていってしまう。

せっかくの努力が水の泡。

スマートなダンサーはリカバリーの大切さをよーく知ってる。

栄養面でのリカバリーの役割

ダンサーであろうとなかろうと、人間の体は動くためにエネルギー・栄養を使っているんです。

特にバレエみたいに考える力も必要とするアクティビティっていうのは、フィジカル(体)とメンタル(精神)両方酷使するから、エネルギーも栄養もたっぷり必要とします。

栄養面でのリカバリーの役割:

  • エネルギーと水分を補給すること
  • 筋肉の修復と生成を促進すること
  • トレーニングでの効果を最大限に保つこと
  • 免疫力を高めること

特に、毎日レッスンがある場合や、一日を通してトレーニングがある場合(たとえば朝ピラティスやランニングして、夕方レッスンがあったり、または朝レッスンとリハがあって夜ステージがある時とかね)、リカバリーってすごく大切になってくるの。

一つ一つのレッスン・トレーニングが近いでしょ?

2-3日おきのレッスンとか、週1回だけのお稽古ごとの場合はあまり関係ないのが本当のところ。 

栄養面でのリカバリーの基礎

  1. 夕食を抜かないこと。これね、やってるダンサーが多すぎる。体が一番修復機能を使う時間帯は寝ている時。その時に体内のエネルギー・栄養が足りていなかったら修復も回復も出来なくて当たり前でしょう?
  2. 筋力トレーニングの後はタンパク質豊富な食べ物を重視して、通しリハ等で続けざまに踊ったような日は炭水化物豊富な食べ物を重視する。これは「だけ」じゃなくて「重視」だからね。チキンだけ食べるとか、パンだけ食べるとか、そういう「だけ」という意味ではなくて、例えば筋力トレーニングの後はフルーツジュースじゃなくて豆乳とかヨーグルトにしよう、とか、通し稽古の後は野菜スティックじゃなくておにぎりも食べよう、とかね。
  3. ダンサーの食事の基礎があってこそのリカバリー。上記の1と2だけをして、基礎の食事をおろそかにしていたら効率の良いリカバリーは成り立たないからね。

Fumi x

Fumi Somehara

Fumi is the Founder and Principal Dietitian of DDD Centre for Recovery. Her expertise is in Dance Nutrition and Eating Disorders Treatment. She is passionate about supporting individuals to nurture respectful and compassionate relationships with their food and body.

https://dddcfr.com.au/fumi-somehara-bio
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